森づくり

八ヶ岳の森づくり ~大泉村<飛沢の池>の森を知ろう

日時 :5月18日(日)

雨が降る…という予報に反して暖かく、森の中の涼しさが心地よい一日でした。
たくさんの木々に触れ楽しんだり、いろいろと考えることもあったり、
森の呼吸をいっぱい吸い込んで、盛りだくさんの「森づくり 第1回」となりました。

植生調査では、たった10m四方の中に息づく30種類近くもの樹木の存在に驚き、
悪戦苦闘して切り倒した細いアカマツには、たった一本切っただけで
周りに明るい光をもたらした、その存在感に感動しました。

今日、ほんの少し手を入れた森の様子が、
次回の8月にはどんな姿になっているのか、とても楽しみです。


さて、森つくりのどんな一歩が始まるのでしょう…
ほとんどの人は、現地を見るのは今日が初めてです。

現地までのゆるい上り坂を歩きながら”樹木ウォッチング”…
さすがに、樹木の大好きな方々が集まっただけあります。
皆さん、木の名前や性格をよくご存知です。
このひと月の樹木の成長に驚きながらも楽しい散策でした。


現地の森はこんな感じです。
思ったより明るい。
でも、ひょろひょろのアカマツがなんと多いことでしょう。
※アカマツは、限られた太陽光のもとでは、
成長のために下の枝を落とすからだそうです。


植生調査”は、「山梨県林務環境部 森づくり推進課」の方に学びながら進めます。
10m四方のエリア(“標準地”)を選び、測定する木に番号のついた
テープを貼り、太さ、高さを測ります。
初めて見る機械に、興味津々…
皆さん真剣に計測に取り組んでいました。

輪尺
木の太さは「輪尺」と呼ばれるもので、地上120cmくらいの所の
幹をはさんで、こんな風に図ります。
大きなノギスのようです。


木の高さは、「Blume Leiss」というドイツ製の機械で、
木から15m以上離れた地点から梢の先を覗いて見ると、
だいたいの高さがわかります。
中学の頃学んだ三角関数の原理を思い出した人もいる??


標準地の様子です。
次に、10m四方の中で、樹木の種類を、皆でわいわいガヤガヤと特定していきます。
ミズキやコブシ、ダンコウバイの多いのにびっくり、
コシアブラの幼樹には、将来、おいしい恵みを提供してくれることを期待したり…

さて、調査結果は…
10m四方にこんなたくさんの種類の木々があるなんて…
寒さの厳しい、標高1000m以上の土地にも、豊かな森が息づいていることに感動しました。

ヤマウコギ
これが「ヤマウコギ」です!
お昼ごはんに、*会の特製*「ウコギ入りおにぎり」をほおばり、
お昼寝したい気分と戦いながら、午後の作業は…


将来、広葉樹とアカマツ、カラマツなどの混合林の豊かな森に育ってもらうために、
大きな木の陰に生えているもの、隣の木とくっつきすぎているものを、刈ることにします。
(画像は、残す木にマーキングしているところ)
せっかく伸びてきた実生の幼い樹も、やがて淘汰されてしまうものは他の木々の成長のため、
犠牲にしなければなりません。
これはとてもつらく悲しい作業でした。


下刈りの後の標準地の様子です。
この後は、ひょろひょろのアカマツの伐採…
今日は一本だけ…一番細いアカマツ(幹の太さ15cm、高さ18.5m)を選びます。


まずは、木を倒す方向に三分の一くらいの切り込み(“受け口”)を入れます。
プロのチェンソーを扱う鮮やかな手さばきに見とれながら、
チェンソーの使い方もしっかり学びました。


込み合った森では、周りの木に触らずに倒すのは至難の技、
切り込みを入れるのはたやすくても、倒すまでにひと苦労…
“受け口”の反対側の少し上に”追い口”を入れて、
倒れる瞬間を固唾をのんで見守りますが、 案の定、
となりの木の枝にひっかってしまいます。
掛け声をかけて押せども、18mもの高さの木はなかなか動いてくれません。


最後には、みんなで綱引き合戦(?)
倒れた瞬間の大きな音とともに、木を倒すことのたいへんさを体感しました。

伐採したアカマツの年輪
あんな細い木が、年輪を見たら、樹齢なんと50数年…
30年以降は、とても遅い成長だったようです。
のびのびとできなくて、窮屈な思いで生きてきた
このアカマツの50年の人生(樹生?)に、しばし思いを馳せたのでした。


植生調査の結果<樹種一覧>
~10m四方の標準地の中で~

樹種 残したもの 本数
・クリ 4
・ヤマザクラ 4
・ムラサキシキブ 4
・コブシ 2
・ガマズミ 1
・フジザクラ 1
・ダンコウバイ 1
・サンショウ 1
・ミヤマウグイスカグラ 1
・ニシキギ 1
・ミネカエデ 1
・ウリカエデ 1
・エゴノキ 1
・ヤマウコギ 1
・クマノミズキ 1
・コシアブラ 1
・ミズキ
・ウルシ
・モミ
・ミズナラ
・エノキ
・ウリハダカエデ
・ケヤキ
・カラマツ
・アカマツ
・その他不明が2種

竹林をきれいにして、竹と遊ぼう (2002年)

日時 :12月8日(日)
場所 :小淵沢町、里山クラブ


雪の予報に反して、穏やかな曇り空の中、開始。
県の技術指導講師と森林インストラクターから、竹の性質と作業方法の説明。
  ・世界に1250種、日本に662種。
  ・竹の太さはタケノコの太さで決まる。
  ・竹の伐採時期は10月~12月
  ・ここの竹はマダケ (3-5年が切り時)


竹林は放置されていたので、中は暗く、倒れた竹も多い。まず、枯れた竹を整理。
危ないので、適当に別れて作業。


技術指導員の説明に聞き入る参加者
10m x 10m(30坪)にロープを張り、竹の総本数を数える(127本あり)。
かなり込んでいる。
マダケの適正密度:100㎡で80から100本


適正な姿を知るため、10㎡に縮小して、整備。
ちょうどいい具合の竹林は、見ていて気持ちいい。ここちよい景観にはいい竹林。

あっという間にお弁当の時間。早速、青竹のマイカップで、甘酒を飲む。「この味一生忘れ ない!」と大好評。

午後は、切った竹を前に、皆アーチストに変身。マイカップ、箸、おつまみ入れ、一輪挿し、弓、そして、畑の支柱に、竹垣にと、竹から湧き出るアイデアの多さにびっくり。
心地よい満足感に浸った一日でした。